知ってみると奥が深い!振袖にはこんな意味がある

成人式の女性の装いとして馴染みのある振袖は、華やかな柄と長い袖が特徴です。
そもそも、どうして振袖はこの特徴的な形になったのでしょうか。
振袖に使われる色や柄、描かれる花にはどんな意味があるのでしょうか。
振袖の形や柄の意味を知っていれば、自分の願いや展望にぴったりの一着を選ぶことができるでしょう。
ここでは、振袖に関するさまざまな意味合いについて詳しく解説します。

振袖の女性

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そもそも振袖にはこんな役割があった

「振袖」という言葉は、
袖丈を長くして袖と身ごろを縫い付けないことでできる「振り」のある着物というのが由来とされています。
大きく脇が空いていることで空気が入るので通気性が良く、熱を逃しやすいデザインが特徴です。
このことから、大人よりも体温の高い16〜7歳以下の子どもが着るものとされていました。
このデザインなら、活発に動き回って熱を発しても、通気性が良いので体温を一定に保つことができます。
振袖の役割は、そのデザイン性よりもあくまで通気が良いという実用性が重視されていたのです。

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お清めや恋愛を表す意味もある

実用性が重視されていた振袖ですが、時代が移るにつれ厄除けやお清めの象徴ともなっていきました。
古来から「振る」という行為には魔を祓ったり神に祈るという意味があります。
神に仕える巫女は長い布や袖を振ることで神を呼び起こす「魂振り」を儀式として行なっていました。
そのことから、お祝い事で振袖を着ることは、
人生の節目や門出に身を清め、厄を払うというご利益が期待されるようになっていきます。
さらに、神に向かって行われていた魂振りは次第に人に対しても行われるようになり、
「振る」という仕草は意中の人の魂を呼び寄せるご利益があるとされていったのです。

また、江戸時代初期の踊り子の風俗では、
意中の人を振り向かせたり愛情を示したりなどの感情を「袖を振る」ことで表現しました。
これが当時の若い女性の間で流行となり、そのことから、振袖は未婚女性が着る着物の象徴となっていきます。
魔除けとともに恋愛の意味もある振袖の袖は、よりご利益を得ようとの願いからどんどん長くなっていきました。
18世紀の初期には66cmほどであった振袖の袖は、高いご利益やデザイン性を追求するうち、
中期には1mを超えるものになります。
現在では、この長さの袖は「大振袖」と呼ばれています。

振袖は色にもこんな意味と役割が

色とりどりで艶やかな振袖ですが、使われている色にも意味や役割があります。
色の持つご利益や、色が与えるイメージを知っておけば、自分にぴったりの振袖を見つける助けとなるでしょう。
たとえば、赤は太陽や火の色でもあることから神聖な色とされており、
身にまとうことで厄を祓うという魔除けの意味
があります。
ピンクや桃色は女性らしい可憐さや柔らかさという印象を与えるでしょう。
緑は植物や自然を連想させ、穏やかで安定感のある、癒しのイメージを与えることができます。

空や海の美しさを連想させる青は、冷静さや知性を意味する色です。
青い振袖は知的で落ち着いた、大人らしいたたずまいを演出してくれます。
明るい青なら爽やかに、濃い青ならきりりとした麗しい雰囲気になるでしょう。
紫の振袖は、格調高さやエレガントさを感じさせます。
世界共通に高貴なイメージである紫は、着る人の優雅さや気品を引き出してくれる色です。
また、何ものにも染まらない白は、汚れのなさや清純さを表す色です。
清楚で無垢なイメージの白は、人生の節目を迎える新成人にふさわしいフレッシュな色。
新たなる門出をさわやかに祝うことができます。

柄の意味を考えて選ぶのも素敵

振袖に使われている柄には、それぞれに由来や意味があります。
記念日に着る振袖を選ぶなら、健やかな人生を送れるような意味を持った柄を選ぶと、より愛着のある一着となるでしょう。
たとえば、卍を斜めに崩してつなげた幾何学模様「紗綾形」は、
中国から日本へ伝わった「紗綾」という絹織物に使われていた伝統のある模様で、
長寿や家の繁栄の願いが込められています。
また、亀の甲羅のような六角形を繋げた模様「亀甲」には、永遠の繁栄や長寿の意味があります。
「鶴は千年」という言葉があるように、振袖にあしらわれた鶴も不老長寿や永続的な幸せの象徴です。

牡丹の柄には、高貴さや壮麗さ、幸福という意味が込められています。
柄が豪奢なことから、もっとも目立つ前身ごろにあしらわれていることが多く、
振袖をゴージャスな印象にしてくれるでしょう。
扇の模様は、その末広がりな形から、家の繁栄や発展が広がることを意味しています。
円を重ねたような幾何学模様の「七宝」は、仏教の経典に記されている7つの宝のことで、
富や長寿の象徴とされるものです。
また、チェック柄のような「市松」は、
江戸時代に佐野川市松という歌舞伎役者が衣装にして非常に人気になったという伝統的な柄。
幾何学模様としてつながっていくことから、繁栄の意味を持っています。

扇状の円を重ねたような幾何学模様は「青海波」と呼ばれ、
穏やかな海のような平安な日々が続くようにとの願いが込められています。
また、三角形を交互に並べたような模様は、魚の鱗に似ていることから「鱗」や「鱗紋」と呼ばれ、
身の守りや厄除けの意味がある模様です。
女性らしさを演出してくれる梅の模様は、安産祈願の意味合いを持っています。
さらに、貴族の乗り物である牛車を描いた模様「御所車」は、華やかさや富の象徴です。
古来より日本人に愛されてきた桜の模様は、豊穣や新しい門出を意味しています。
このように、振袖にあしらわれた模様の意味を理解すれば、その意味合いに自分の願いを乗せることことができます。
そうやって選んだ一着は、ひときわ思い出深い振袖になるといえるでしょう。

描かれている花にも意味がある

振袖の模様に意味があるように、描かれている花にも意味や象徴があります。
絞り染めに花を重なるように描いたものは「辻が花」といい、花の名前というよりは技法を指す名称となっています。
室町時代の終わりから江戸時代にかけて流行した伝統的な柄で、振袖に品格を添えてくれるでしょう。
また、エレガントな百合には純潔や無垢といった意味があり、高貴さを表す花でもあります。
百花の王とされる牡丹には、豪華さや幸福だけでなく、成長という意味合いもあります。
牡丹の花のつぼみは小さいながら、花は大きく咲くからです。
まさに新成人の門出にふさわしい花といえます。

バラの花には、色によって変わる意味合いがあります。
赤いバラなら情熱や愛情、青なら奇跡、白なら清純などです。
振袖に添えたい印象に合わせて色を選ぶと良いでしょう。
また、豊かさや繁栄の意味があるも時代を問わず人気の高い花です。
さらに、一年中葉を落とすことのない椿は、その強い生命力から魔除けの力があるとされています。
同じく、葉の形が剣のようなあやめにも魔除けの意味合いがあります。
あやめには長寿の願いを込めるという意味もあり、厄除けと繁栄の両方を叶えてくれる象徴ともいえるでしょう。

振袖の意味を考える選ぶのも楽しい

色とりどりで華やかな振袖は、どれを選べばいいのか迷ってしまうかもしれません。
自分の好みの色や描かれた花など、フィーリングで選ぶのもひとつの方法です。
訪問着などにお直しして長く着られるかどうかも大事なポイントといえます。
しかし、振袖の色や柄、描かれた花の意味を知っていれば、選ぶのも着るのもはるかに楽しくなるでしょう。
そして、新しい門出に込めた願いを表すような、ぴったりの一着を選ぶことができます。
そうして選んだ振袖は、一生にわたって思い出と愛着を抱くことができるのです。
自分の願いにぴったりの振袖を着た成人の日は、きっとひときわ心に残る思い出となるでしょう。

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