着物は脱いだ後のお手入れが大切!長襦袢のたたみ方

着物を着る上で重要なパーツである長襦袢。
着物や帯に比べて軽視されがちですが、
長襦袢のように内側に着るもので着物はその美しさが決まるとも言われているので、決して軽視出来ません。
今回の記事はその長襦袢の役割、お手入れの方法、たたみ方について解説していきたいと思います。

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着物にとって長襦袢とは?

それでは長襦袢とは、どんな物なのか説明していきます。
長襦袢は着物の下に着る、下着のような着物です。
肌着としては肌襦袢と裾よけがあり、長襦袢は着物と肌着の間に着ます。
その位置からも分かるように、長襦袢は着付けの上で非常に重要です。
長襦袢をきれいに着る事が出来れば、着物はその上に沿わせるだけなので
「どうせ見えないから……」などと考えて手を抜かずに、きちんとサイズの合った物を用意する必要があります。
着る目的は、長襦袢がある事で着物の汚れを防ぎ、着崩れを抑える事が出来ます。
また、温かい生地を使用する事で、寒い時期には防寒対策にもなります。
着物は首まわりが空いてしまうので、寒さへの備えは大事です。
襟もとから覗く半襟をつけるのも、長襦袢です。
襟や袖口、裾などからチラリと見える襦袢の色や柄も、着物ならではのお洒落を演出してくれます。
正装には白か淡い色の物を選びますが、
カジュアルな装いの場合はもっと鮮やかで華やいだ色や柄の物を選んで楽しむ事も出来ます。

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シワがつかない保管を

久しぶりに着物を着る機会が出来て、長襦袢を取り出したら「シワが寄っている」という事があります。
「キチンとたたんでしまったのに、何故?」と思われるかも知れませんが、たたんでしまってもシワになる事はあります。
例えばしまう時に着物をいくつも上に重ねた場合、その重みでシワが寄るという事はありえます。
また、保管する際の陰干しが十分で無かったために、残った水分が原因でシワになってしまう事もあります。
一旦シワになってしまった場合は、まず着る前に一日ほど着物用のハンガーに掛けて陰干しをすると、
軽いシワであれば取れる場合があります。
それで取れない場合は、アイロンを使って取りましょう。
ここで注意すべき点は、まず長襦袢の素材に合った温度でかけて下さい。
あまり高温にすると生地が傷んでしまったり変色したりします。
次に上部から下部の順に布目に沿って一定方向に動かす事を心がけて下さい。
決して強く押し付けたりせず、軽くすべらすように。
あとは乾いたままですとシワが取れにくいので、半乾きまたは湿らせて下さい。
また、シルクの場合はそのままアイロンをかけると毛羽立つ事があるので当て布をすべきでしょう。
スチームも厳禁です。
生地が縮んでしまったり傷んでしまいます。

たたむ前にお手入れをする

シワに限らず、長襦袢の状態を良くしておくためには、着た後のお手入れが大事です。
長襦袢を脱いだ後ですが、まず半襟を外しておいて下さい。
この時、出来るだけ縫い糸を引っ張ったりはせず、丁寧に糸を切って外してください。
うかつにひっぱると半襟の生地が引き攣れてしまう事があります。
振袖用の長襦袢には、綺麗な半襟を付ける事も多くなっています。
装いの要とも言えるパーツですので、外して生地にあった手入れをして、長襦袢とは別に保管して下さい。
次に、襟芯を抜いておきます。
そして、たたんでしまう前に、必ず着物用ハンガーにかけて1~2日陰干しして下さい。
これは着た際についた湿気を抜くためです。
「ほんのちょっとしか着てないから」とか「汗はかいていないから」と考えてこの手順を飛ばしてしまうと、
シワになったり生地が傷んだりします。
着物に湿気は大敵なのです。
ほんの数分試着しただけでも、人間は生きている以上、必ず汗はかいています。
油断は禁物です。
また、袖口や裾に汚れが見られた場合は、着物専門店でクリーニングを依頼して下さい。
長襦袢だけでなく着物のクリーニングはプロでないと難しいです。
レンタル品の場合は特に手を加えずにそのまま返却して良いです。
ただし汚れを付けたりした場合は、必ず返却時に報告をして下さい。

長襦袢のたたみ方

それでは長襦袢の保管時のたたみ方について説明していきます。
コートや半襦袢にも使えるたたみ方なので、キチンと理解して下さい。
まず、向かって左に襟が来るように広げ、脇縫い線に沿って上前が上になるように折ります。
次に、下前の脇縫い線が身ごろの中央に来るように折り、袖は内側になるように重ねます。
さらに、上前も同じ様に脇縫い線が身ごろの中央に来るように折り、袖も同様に内側に折ります。
最後に裾を持って2つに折ります。
たたみ上がると襟が少し出ますが折らずにそのままにしておきます。
キチンとたたんでしまうことで、長襦袢の保管状態をよく出来ますので、ここは手を抜かずにやっておきましょう。

長襦袢の適切な収納場所は?

手入れが済み、たたみ終えた所でいよいよ長襦袢の収納場所についてです。
長襦袢をしまう時は、必ず一枚ずつ「たとう紙」に入れて保管します。
「たとう紙」は着物を入れる和紙製の包み紙です。
通気性が良い為、湿気を防ぎます。
また型くずれ防止の役目も果たします。
長襦袢をしまうのは、出来れば桐製の段の浅い着物専用の箪笥にしまうのが理想的です。
桐製のたんすは、防湿性と防虫性に優れているので、痛みやすい絹の製品は専用の箪笥を利用すべきです。
ですが通常の洋服用の箪笥でも注意さえすれば保管する事は可能です。
その際は、湿気の少ない上の段にしまうようにして下さい。
湿気は下の段ほど強くなるので、高級な物ほど上の段に保管して下さい。
箪笥に出し入れする際は、押し込んだりしないように気をつけて下さい。
押された箇所がずれてシワの原因になります。
手間でも一度引き出しを開けて全ての着物を出して、また丁寧に重ねてしまうようにして下さい。
箪笥の場所は、当たり前ですが湿気が少なくて風通しが良い場所を選んで下さい。
ジメジメした場所に保管すると、せっかくの着物にカビが生えてしまう事があります。
着物を重ねてしまう場合は、出来るだけ重いものを下にして下さい。
着物の重みでシワが出来てしまうからです。
帯などは一番下です。
また、虫がつきやすいウールやカシミアの素材の衣類は一緒にしない方が無難です。
虫食いを防ぐ為、防虫剤を入れて保管して下さい。

ときどき出してお手入れしよう

これで、長襦袢の保管方法については一通りお伝えしました。
ただし、箪笥にしまってそのままにしてはいけません。
ときどき、着ない場合でも年に1~2回は出して、陰干しをして下さい。
お手入れの日は、天気が良くて乾燥している日が向いています。
梅雨明けには必ず行った方が良いでしょう。
全部出すのが無理であれば、長くしまっている物だけでもお手入れをしてあげて下さい。
それだけ湿気が溜まっている可能性が高いですから。
箪笥をあけて、風を通すだけでも違います。
お手入れの際に、古いたとう紙や防虫剤を一緒に取り替えると手間が省けて楽です。
特にたとう紙はずっと同じ物を使いがちですが、
通気性が良いとは言え紙ですから、カビの原因になるので定期的に交換して下さい。

ここまで長襦袢の役割、手入れの仕方、たたみ方、収納の仕方について解説してきました。
長襦袢一つとっても着れる状態を維持するのは本当に大変です。
着物は人によっては何代も受け継いで、手直し寸直しをして着ている方もいます。
手間暇がかかっているからこそ、お手軽な洋服とは違った着物らしい華やかさを見せてくれるのでしょう。
着物のように同じ物を長く着るという風潮は昨今では廃れてしまいましたが、
それだけにお手入れと保管をしっかり行って、少しでも長く着たい物です。

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