手毬柄などの古典柄はどんな意味?振袖の定番柄を解説

振袖の柄のなかでも、古典柄といわれる伝統的な柄は、美しいだけでなく柄そのものに象徴や意味があります。
その多くは、振袖を着る人の人生が幸せであるようにとの願いが込められているのです。
人生の記念日を特別な願いを込めた振袖で祝えば、より思い出深い1日になるでしょう。
ここでは、手毬柄や青海波など、振袖に使われる定番の古典柄が持つ意味を解説します。

振袖の女性

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手毬柄には親の願いが込められている

古典柄のなかでも手毬の描かれた「手毬柄」の振袖は、
色彩のあでやかさと丸みのある形が、女性の可憐な魅力を引き立たせてくれます。
手毬は女の子の遊び道具であったことから、女性らしさ、可愛らしさを象徴する模様です。
また、手毬柄は子どもの幸せを願う親の願いが込められた柄でもあります。
手毬柄には、「子供が丸々と育つように」「何事も丸くおさまるように」という意味があり、
子供のすこやかな成長や幸せな人生のシンボルとなる柄です。
そのことから、振袖だけではなく七五三のお祝い着に描かれることも多くあります。

また、円満な家庭を築けるようにとの願いを込め、手毬柄の着物をお守りとして嫁入り道具にするという習慣もあります。
手毬柄は、小さな子どもの頃だけでなく、成人したとき、結婚したときなど、
女性の人生を生涯にわたって守ってくれる魔除けの意味もある柄です。
その昔は、万事が丸く収まる願いと魔除けのお守りとして、
手毬そのものを嫁入り道具として持たせる風習もありました。
お守りとなる手毬柄の着物を着せることは、大切な子どもの人生が幸せであるようにという、
親の心からの願いが込められているといえるでしょう。

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波のように穏やかな暮らしを願う

扇状の円を波のように重ねた文様は「青海波」と呼ばれる古典柄です。
この柄の発祥は古代ペルシャと言われており、日本には飛鳥時代にシルクロードを通って伝わりました。
青海波という名前は、源氏物語のなかで光源氏が青海波という雅楽を舞うシーンがあったことが由来となっています。
この雅楽の舞人の衣装の模様が青海波であったのです。
青海波は古典柄の中でも非常に歴史の古い、伝統を感じさせる柄といえます。
青海波の振袖には華やかさだけでなく、格調高いエレガントな雰囲気があるといえるでしょう。

青海波のどこまでも続いていく波の文様は、穏やかな広い海をイメージさせます。
このことから、青海波には「平安な暮らしが未来永劫、無限に続くように」との意味合いがあります。
伝統と格調高さがあるだけでなく、とても縁起の良い古典柄です。
幾何学模様の青海波の着物は、シックで落ち着いた雰囲気なので、長く着続けられるというメリットがあります。
訪問着などにお直しすれば、年齢を問わず違和感のない装いになるでしょう。
青海波の着物は、長く穏やかな人生の節目を飾る、愛着のある一着になってくれるのです。

多くの幸せを束ねた吉祥模様

古典柄の中でも、お祝い事などのおめでたい場に欠かせない模様が「束ね熨斗」です。
その名の通り、熨斗を束ねたような模様が描かれています。
その昔、熨斗は鮑の肉を薄く切って引きのばし、乾燥させて紙の間に挟んだものでした。
鮑は長寿をもたらす縁起のシンボルであり、朝廷に献上されるほど貴重で高価なものです。
そのことから、鮑の熨斗はおめでたいものとしてご祝儀の進物や引き出物に添えられていました。
それを細長く帯のようにした模様が「熨斗模様」となり、その熨斗を束ねた文様が「束ね熨斗」です。
おめでたい場で使われる熨斗を使った束ね熨斗は、縁起の良い模様の総称である「吉祥模様」の代表的なものです。

お祝いのシンボルである熨斗を束ねることで、多くの人々から祝福を受けるよう、
そしてその幸せを周りの人と分かち合うようにという意味が込められています。
束ね熨斗の模様には、熨斗の一本一本に青海波や鶴など縁起の良い模様が描かれていることも多く、
より大きな幸福をもたらしてくれる柄ともいえるでしょう。
束ね熨斗の振袖は、希望と幸せにあふれた人生を象徴する一着であるといえるのです。

産着にも使われる魔除けの柄

六角形を基本にし、麻の葉をかたどった模様を「麻の葉柄」といいます。
同じ柄を連続して繋ぐことができるため、別名「麻の葉繋ぎ」とも呼ばれる模様です。
麻の葉柄の発祥は平安時代と言われており、その時代の仏像装飾などに使われていることからも、
とても伝統のある模様といえます。
歌舞伎の世界では、特に女性役の衣装に多くこの模様が使われています。
麻の葉柄は、華やかさや上品さなど、女性らしさをより際立たせる模様といえるかもしれません。

昔から、麻には虫がつかないことから神聖な植物とされ、
麻の葉は魔除けや厄除けの象徴として使われてきました。
また、麻は成長するのがとても早く、まっすぐ伸びた茎は4カ月で約4mにもなります。
そのことから、まっすぐにすくすく育つよう願いを込めて、麻の葉模様の産着を赤ちゃんに着せるという習慣もあります。
麻の葉柄の振袖は華やかながらきりりとした雰囲気があり、
訪問着などにお直しすれば年齢を問わず着続けることもできるでしょう。
女性らしさを引き立て、すこやかさと魔除けの意味もある麻の葉模様の振袖は、
成人の祝いにふさわしい格調高さを備えた着物です。

7つの宝を集めたおめでたい柄

花七宝は、円形を連鎖させた幾何学模様の中心に花をあしらった古典柄です。
七宝とは、仏教の経典に記されている7つの宝のことで、
一般的には金、銀、瑠璃、玻璃(はり)、珊瑚、瑪瑙(めのう)、しゃこ貝であるとされています。
金や銀、瑠璃などは非常に貴重なものであり、
またしゃこ貝は1000年生きるとされていることから、七宝は富や長寿の象徴です。
このありがたい7つの宝を表した円は、円満や調和を意味し、
その円を重ねていくことは拡大や連鎖を意味しています。
この振袖を着る人の人生が、ずっと円満であるようにとの願いが込められた柄といえるでしょう。

また、花七宝の円は「縁」も意味しており、
これまで続いてきた人の縁がこれからも円満に拡大していくようにとの願いも込められています。
さらに、人との縁は、仏教でおめでたいとされる七宝と同じ価値があることを意味しているとも言われているのです。
花七宝には、生まれてからの縁に恵まれてすくすくと育った感謝と、
独り立ちしても良いご縁に恵まれるようにとの願いが象徴されています。
まさに、成人の日にふさわしい希望にあふれた古典柄といえるでしょう。

古典柄には魔除けや願いが込められている

お祝いの日を飾る振袖は、どれもきらびやかで美しいものです。
おめでたい日にまとった振袖は、それだけで思い出の一着になりますが、
これまでの感謝やこれからの願いを込めた柄なら、さらに愛着のあるものになるでしょう。
円満な人生を願うなら手毬柄や花七宝、縁起の良さや大きな幸福を願うなら束ね熨斗など、
願いを込めた振袖で記念日を祝えば、より思い出深い日になります

平安な暮らしを願う青海波や、魔除けの意味がある麻の葉柄は、
縁起の良さだけでなく格調高さもあり、年齢を問わず長く着られる着物であることも大きな利点です。
伝統のある古典柄はシックなものが多く、訪問着などにお直しすれば一生にわたって楽しむことができます。
成人式に着た振袖を訪問着にして、自分の子供の成人式を祝うこともできるのです。
古典柄にはそれぞれに意味や願いが込められていることから、
普段の日をすこやかに過ごすお守りとして選ぶのも心強いでしょう。
長い歴史の中で、人々の願いや感謝が形になった古典柄は、知れば知るほど奥深い魅力にあふれています。
ひとつひとつの意味や由来をしっかりと学び、自分の願いにぴったりの振袖で人生の節目を祝えば、
一生の思い出に残る記念日となるでしょう。

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